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｢冗談よ、ごめんなさいね、コル｣
｢あなたの怒った顔が余りにかわいかったものだから‥ふふっ｣
先ほどのように唇に軽く曲げた人差し指を当ててクスリと笑う彼女。
｢あっ、そうだ!｣
何かを思い出して彼女に話し掛けるｺﾙｾｯﾄ。
｢さっき聞こうと思って話しかけたんだけど、あなたが本読んでて聞こえてなかったみたいで、そこから私の話になっちゃってすっかり忘れてたんだけど｣
｢ねぇ、私の兄さんがあなたに告白したってホント？｣
ｺﾙｾｯﾄの質問は、つい3日前にｺﾙｾｯﾄの2歳上の兄、つまりは次期村長であるﾐﾙﾌｨﾘｱ=ｴﾃﾞｨｳｽが彼女に告白した事がいつの間にか、村の女の子の間で噂になっていたことから来たものだった。
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