Milk Tea

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僕がこの気持ちに気付いたのはついこの前 貴方がその気持ちに気付いたのは気が遠くなる程ずっと前 ユノヒョンが貴方にミルクティを煎れた夜 貴方はユノヒョンに恋をした 貴方が僕にミルクティを煎れてくれた夜 僕は貴方に恋をした いや、実際はもっと前から落ちてたのかもしれないけれど、恋 、という文字になって初めて意識したのはこの夜だった その甘ったるい飲み物を飲みながら 「このミルクティ、ユノヒョンが前に煎れてくれたんだ。美味しいよなっ?」 貴方の低く甘ったるい声で 甘すぎるほど柔らかな笑顔を見て 「そうなんですか。はい、美味しいです。」 貴方がユノヒョンに寄せる想いに気付いたのもその夜 あぁ、たった今浮き上がった僕の想いを、貴方に伝える事は出来無いんだ、って絶望したのもその夜で、 でもこの初めての 甘く柔らかいふわふわした気持ちをしまっておくのは僕の自由、 想い続けることも僕の自由、と決意したのもその夜だった
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