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少し暗くなった沿岸沿いの道路を歩く二人
ウソのお詫びと言うことで蓮が咲季を家まで送ってくれることになったのだ。
帰路につく間も二人はいろいろな話しをした。
蓮は外見こそ別人のように変わったが中身や雰囲気はまったくと言っていいほど変わっていなくて、そんな蓮を咲季はとても嬉しく感じていた。
蓮
「そういや、明日だいたいの高校は入学式だけど、サキはどこ行くの?」
咲季
「桜ヶ丘高校!」
蓮
「えっ……」
蓮は少し驚いたような顔をする。
咲季
「引っ越しは出願のギリギリに決まったから、適当に近場で探したんだけど……私なんか変なこと言った?」
不安そうな咲季に、にかっと笑顔を見せる蓮
蓮
「…いや別に(ニコッ)!
そっかぁ、サキは桜ヶ丘いくのかぁ」
そんな蓮の笑顔を不信に思いながらも、咲季はあまり気に留めなかった。
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