第1話

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光 「サキー! 荷物はいいからこっち来てくれー」 シュンとしながら荷物を運ぼうとする咲季を、 咲季の父、日比谷 光(ヒビヤ コウ) が呼び止める。 光 「実はこの封筒を郵便局まで届けてきてほしいんだけど、郵便局までは結構距離あるから……」 咲季 『そんなに遠かったっけ?』 そんなことを考えながら光の話しを聞く咲季 光 「……よしっ!! 今日はこの封筒を届けて6時には帰ってこい。」 そんな咲季にわかりやすいウインクをする父。 つまりこれは “6時まで行ってきていいぞ” と言う意味が含まれている。 なんとも下手な演技だったが、そんなことを気にも止めないかのように、テンション下がり気味の顔から満面の笑顔をみせる咲季。 光 『ほんと、 わかりやすいヤツだなぁ。』 咲季 「この任務、 必ずや成功させてきますっ!!」 光 「うむ。頼んだぞ!」 咲季は光に敬礼をして郵便局へと向かった。 ,
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