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只今、PM5：00
夕日が海へと沈みはじめた頃、咲季はある場所に１人たたずんでいた……。
ここへ来る前も咲季はいろいろなところを回った。
―小学校へと続く並木道
―ブランコのある公園
―昔ながらの駄菓子屋さん
―夏になると
毎日のように遊んだ海
―祭りや行事ごとがあると
必ず行った神社
―活気溢れる商店街
このたくさんの思い出には必ず２人の男の子がいた……。
そして今、咲季がいる場所はその中でも１番の思い出の場所だった。
―スチータスが一面に咲いた
３人の秘密の場所
しかし、そこに以前のようなスチータスが一面に広がる光景は無かった……。
その事実に咲季は少し淋しさを感じながら空を見上げる…
咲季
『……綺麗な色だな………』
ｶﾞｻｯ
「そこに誰かいんの……？」
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