一日目

5/6
前へ
/13ページ
次へ
榎「綺麗な風景ですねぇ」 紫「えぇ、セカイは美しい物よ」 酒を呑み出すと 紫「ところで、いつまでここに居るのかしら?」 榎「帰る気は無いですね」 紫「あら?向こうの世界に大切なモノは無いの?」 榎「別にこれと言って、俺みたいな人はこちら側のセカイに行くことが最大の夢ですから」 紫「痛い子なのね?」 榎「その分類ですね(苦笑)」 無い訳ではない。 だが、あちらより自分が自分らしくなれる気がする。 榎「そう言えば、俺も弾幕を出してみたいんですけど....ムリですよね(^。^;)」 紫「無理、とは言わないわ。素質さえ在れば何とでもなるから」 榎「マジすか?」 紫「なら....アナタが今、持っているモノ全てここに出しなさい」 榎「え、はぃ?」 今、ポケットに入っているモノは…………携帯・財布(二万三千八十五円、メイトカードetc,)参拝したときに貰った『家内安全』の札・家の鍵・自転車の鍵・ウォーク○ン・ゴミくず.... しょうもねぇな(笑) 紫「あら?この“札”――丁度いいわ、これなら出るかも知れない」 榎「やって見ます!(うぉぉぉお!!弾幕よ出ろ!!!!) ポワッ…………フワフワ....? 俺の方に向かって来る!? ピチューン 榎「あうッ!?」 紫「大丈夫よ、『家内安全』だもの。フフフ」 榎「確かに痛く無い」 紫「と言っても、今ので札が消滅してしまったわね。放出機さえあれば出せるのかしら?」 榎「俺に聞かれても....」 紫「因みに授業料及び宿泊費、込みで二万三千四十円よ?」 榎「高っ!?高級旅館並み?しかも持ち金のほとんど!?」 紫「残りの四十五円は霊夢とこにやって来なさい?私が頼んどいて上げるわ」          少年飲酒中
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加