4人が本棚に入れています
本棚に追加
榎「綺麗な風景ですねぇ」
紫「えぇ、セカイは美しい物よ」
酒を呑み出すと
紫「ところで、いつまでここに居るのかしら?」
榎「帰る気は無いですね」
紫「あら?向こうの世界に大切なモノは無いの?」
榎「別にこれと言って、俺みたいな人はこちら側のセカイに行くことが最大の夢ですから」
紫「痛い子なのね?」
榎「その分類ですね(苦笑)」
無い訳ではない。
だが、あちらより自分が自分らしくなれる気がする。
榎「そう言えば、俺も弾幕を出してみたいんですけど....ムリですよね(^。^;)」
紫「無理、とは言わないわ。素質さえ在れば何とでもなるから」
榎「マジすか?」
紫「なら....アナタが今、持っているモノ全てここに出しなさい」
榎「え、はぃ?」
今、ポケットに入っているモノは…………携帯・財布(二万三千八十五円、メイトカードetc,)参拝したときに貰った『家内安全』の札・家の鍵・自転車の鍵・ウォーク○ン・ゴミくず....
しょうもねぇな(笑)
紫「あら?この“札”――丁度いいわ、これなら出るかも知れない」
榎「やって見ます!(うぉぉぉお!!弾幕よ出ろ!!!!)
ポワッ…………フワフワ....?
俺の方に向かって来る!?
ピチューン
榎「あうッ!?」
紫「大丈夫よ、『家内安全』だもの。フフフ」
榎「確かに痛く無い」
紫「と言っても、今ので札が消滅してしまったわね。放出機さえあれば出せるのかしら?」
榎「俺に聞かれても....」
紫「因みに授業料及び宿泊費、込みで二万三千四十円よ?」
榎「高っ!?高級旅館並み?しかも持ち金のほとんど!?」
紫「残りの四十五円は霊夢とこにやって来なさい?私が頼んどいて上げるわ」
少年飲酒中
最初のコメントを投稿しよう!