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――――一時間後―――――
「すっごく不安になったんだからっ!」
「だから悪かったっていってんだろ?」
はぁ。大きく息を吐く。
いいかげんにしろ、と聞こえてきそうなため息だ
「…それじゃあ、ちゃんとユウがはめてよ?」
小さな箱を押し付ける
神田はその箱をゆっくりあけた
中にはきれいに輝くダイヤモンドの指輪
目がはなせない
それを、神田がすっと指にはめる
「…あ、ありがとう」
また涙が出る
その姿を見て、さっきとは違うため息をはく神田
「……そんなに不安なら、お前も俺を縛れば?」
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