信頼

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1度言葉を交わしてしまえば後はどうとでもなるものだ。 一週間分の空白を埋めるかの様に二人はお互いの疑問をぶつけ合った。 『小娘は仲間という者がいるのか?』 「居ないわ、アタシは1人じゃないと稼業が立ち行かないの」 何度言わせるのか、と言った表情で答える。 『稼業とはなんなのだ?』 「秘密よ、大人の事情。 逆にラミアの稼業は何?」 アリエルはそれは言えないわ、とそっぽを向いて聞き返す。 『小娘にはもう伝えたであろう』 「あのAvant-gardeがどうこうってやつ? 果てしない稼業ね」 『うむ。故に我に自由など有り得ぬのだ』 「じゃあアタシがそれにならなければ駄目なのね」 『そうだ』 溜息をつくアリエルと、揺れるラミア。 協力すると言った手前、アリエルに『嫌だ』と言う選択肢は無くなっていた。 「理解したいから、もう一度説明してもらっても良い?」 意を決した様に、アリエルはそう応えた。 瞳には確かな決意が浮かぶ。 『分かった。』 アリエルが完全に忘れているという前提で話そう。 気が変わらない内に理解してもらうに越した事はない。 『まずは、Avant-gardeについて話そうか』
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