Avant-garde

信頼

Avant-gardeとは選定者の王を指す言葉であり、選定者達はその座を掛けて自らの意志がなくとも争う事になる。

争うと言っても、自らの命を賭して辞退する者もいる。

過去のAvant-garde達もそうして幾多の犠牲の上に選ばれてきたと聞いている。

選定の方法としても様々な手段が存在した。

生殺与奪の世界に変わりは無いが、暴力、権力、冷酷、狡猾、策士、美貌、誰よりも強い独裁者のみが生き残る。

前王は『識王』と呼ばれており、森羅万象の理に長けるという化け物であり、歴代Avant-gardeの中でも群を抜く王であった。

前々王は『美王』と呼ばれその美貌だけで王まで登り詰めたと言われている。

Avant-gardeはただ、世界を統べる訳ではない。
統治は各国の王が行う。
その王を統べ、世界を誘うそれがAvant-gardeの運命であり、その王の嗜好で世界が動く。

先導者の役目は選定者を王にする事。
中には世界の崩壊を目指す者、自分の趣味で固める者。
時代毎に世界は変わる。

奇しくもアリエルがその選定者に選ばれ、その先導者が我になっただけだ。

これこそが運命なのだろう。