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結果としてどの様な世界になろうとも責任等はない。
先導者には関係ない事であり、万が一他者が王になれば、その者の嗜好に基づいて動く世界になるだけなのだから。
王の支配が無くなるのは王が死ぬ時、そして新王が生まれるまでの短い期間のみである。
中には死を望まれる王、疎まれる王、王としての器を持ち得なかった王がおり、【愚王】と呼ばれている。
何れもが、天寿を全うする事なく不慮の死を遂げた。
世界に混乱を招く故に、神の取捨選択から漏れたのだと謂われている。
しかし、敬愛されたまま天寿を全うした王も居る。
歴史上、国王達より最も敬愛されたのは【陽王】と呼ばれ、現存の先導者の間では神格化されている。
彼の王がその様な扱いを受けるまでになった背景には『邂逅』と呼ばれる出来事が存在する。
逆に言えば【陽王】を語るにはその出来事を欠かす事は出来ない。
現在では【陽王】と同等の王を導く事が先導者の名誉であり、栄光である。
【愚王】の根源と呼ばれる事を恐れ、先導者の中には禁忌と知りながらも選定者を見限り、死へと導く者もいる。
しかし、禁忌を犯した先導者には存在の消滅を以て償う掟が存在する。そのため、余程の事が無い限りは選定者の自然死を待つのがセオリーとなっている。
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