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「っ!?…アタシは出てけなんて言わないわよ!?」
『信頼も仕切れない相手にか?』
そこまで思ってはないのだが、虐めたくなった、というのは否めない。
まぁ、なんだ。小さい時に妹や弟を虐めて楽しむ姉の様なものだ。
「…信じてないとかじゃないわ!!」
『心を開かないのにか?』
「違う!!そういう訳じゃないの」
いかんいかん、言葉責めにしては少々優しすぎるか。
何故自分が責められているのか分からない相手を見るのは非常に楽しい。
そして自分の意見を極限までに正当化し、さも非があるのは相手だと言い続けるのもな。
『じゃあどういう訳だ?我にも分かるように、説明してもらおうか』
「それは…、信頼してないとかじゃなくて、ただ言いにくいだけ」
『言いにくいか、部外者には』
むぅ、突っ掛かって来ない相手は些かやりにくいな。
このままではただ傷付けているだけに過ぎない。
「だから、部外者とか信頼してないとかじゃなくて、って良く考えたらアタシ悪くないよね!?」
『…さて、今日は洗濯物が良く乾きそうだな』
アナタの何処に腕が有るのよ、と怒鳴り声がするが、気にははしない。
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