可笑し(お菓子)の国のアリス

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「懐かしいなぁ・・」 ぱらぱらとページをめくっていく。 そんな優しかった兄貴が、いつの間にか俺のことを気にかけなくなっていた。 俺ももう大きいし、仕方ないことだ。 けど、何か違う。 兄貴と俺の心が通わなくなってしまっただけだ。 兄貴が、いつの間にか離れていった。 俺が小さい頃は、友達とも遊ばず、ずっと俺についていてくれた。 母さんや父さんはお兄ちゃんだからと兄貴に任せっぱなしだった。 懐かしい。 そんなことを考えていると、鼻の奥がツンとした。 「絵本なんてバカバカ・・・あれ?」 1ぺージだけ、光輝いていた。 綺麗な白い光。
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