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~次の日~
「あ!かずおはよう!えー!!もう学校行くん?お母さんまだお弁当作ってないわ~!」
「あ~お母さんゴメン!言い忘れてた!体育委員になって今朝体育館で準備せなあかんねん!お昼は売店でパン買うわ~行ってきま~す!!」
【あ゛ー、お昼…パンか~絶対足りないやろうな。クラブまでにお腹すくやろうし。はぁ~売店混むしな~誰かに買ってきてもらうしかないな。それより早く行こう!あいつ来てるかな?】
~体育館 到着~
まだ学校には先生が1人ぐらいしか居なくて、シーンと静かだった。
春の暖かな風というよりは、まだ少しヒンヤリと冷たい風が走って息をきらした自分の息を白くさせた。
体育館にはすでに"あいつ"が居た。
自分に気付き、笑顔で
「あ!おはよう~。まだ寒いね。」
「え?おはよう。」
ん?
なんだ?
こいつ笑えるんやん?
「あのさ。遅くなってゴメン。」
「ううん。私家近いし朝強いから!かずは朝どう?」
「え?かずって…」
「あ~昨日の夜、久美と電話してて、かずの話もしててさ。久美とは小学校の頃からよく話してて。だから名前も…ゴメン呼び捨てで。私は"山川愛"。よろしく!」
「おぅ。」
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