体育委員

2/10
前へ
/363ページ
次へ
1組と2組には、ちょっとやんちゃな女の子がいる。 まぁーヤンキーになるだろうなーみたいな子で、同級生でも気の弱い子は目も合わせず、避けて通るような子だ。 もちろん茶髪で休み時間はトイレでタバコだ。 そんな所に一緒に居れば、偶然であろうと先生に見つかれば停学だ。 ぞろぞろと体育館に集合してきた。 自分と山川は自分達のクラスを整列させていた。 「こっち並んで~」 山川は1人1人に言って忙しそうに並ばせていた。 かたや自分は大声で 「おい!1組!こっち!早く並べ!!」 と…ハハハ…自分は気合いだけで生きている。 ヤンキー女子は遅くなっても当たり前みたいな顔して入ってくる。 山川は苦手そうに気を使いながらヤンキーを誘導する。 自分は…ようしゃなし。 「おい!こら!遅れてきてダラダラ歩くな!さっさ並べ!」 と変わらず大声。 「もー!かず怖すぎ!並びます!」 と1組ヤンキー女子は小走りに並ぶ。 山川は目を丸々させて近付き小声で 「大丈夫なん!?怖くないの!?後でなにされるかわからんで!!」 と言ってきた。 「何されるねん?あいつらも同じ一年生。いきってるだけ。大丈夫や。山川も気を使いすぎや。」 と言っておいた。
/363ページ

最初のコメントを投稿しよう!

81人が本棚に入れています
本棚に追加