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1組と2組には、ちょっとやんちゃな女の子がいる。
まぁーヤンキーになるだろうなーみたいな子で、同級生でも気の弱い子は目も合わせず、避けて通るような子だ。
もちろん茶髪で休み時間はトイレでタバコだ。
そんな所に一緒に居れば、偶然であろうと先生に見つかれば停学だ。
ぞろぞろと体育館に集合してきた。
自分と山川は自分達のクラスを整列させていた。
「こっち並んで~」
山川は1人1人に言って忙しそうに並ばせていた。
かたや自分は大声で
「おい!1組!こっち!早く並べ!!」
と…ハハハ…自分は気合いだけで生きている。
ヤンキー女子は遅くなっても当たり前みたいな顔して入ってくる。
山川は苦手そうに気を使いながらヤンキーを誘導する。
自分は…ようしゃなし。
「おい!こら!遅れてきてダラダラ歩くな!さっさ並べ!」
と変わらず大声。
「もー!かず怖すぎ!並びます!」
と1組ヤンキー女子は小走りに並ぶ。
山川は目を丸々させて近付き小声で
「大丈夫なん!?怖くないの!?後でなにされるかわからんで!!」
と言ってきた。
「何されるねん?あいつらも同じ一年生。いきってるだけ。大丈夫や。山川も気を使いすぎや。」
と言っておいた。
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