81人が本棚に入れています
本棚に追加
体育の先生【西村先生】が来て、跳び箱の指導。
中学一年生は6段から始めるみたいで、ほとんどの女子は
キャーキャー
言いながらつまづいたり、跳び箱の門にお尻をぶつけたりしていた。
体育委員は自分が跳んだらマットのズレを直したり、跳び箱のズレを直したり、忙しかった。
自分は余裕で跳べるので、ズレを直す為にマット付近に立っていた。
立ちながら、2組の跳ぶ様子が見えた。
1組同様2組も
キャーキャー
ワーワー
跳び箱をこんなに賑やかにする中学校ってあるんかな??
自分のクラスのマットを直していると
「キャー!!」
ドスン!!
「大丈夫!?」
と2組の人が跳び箱の周りを囲んでいた。
西村先生が駆けつけ、久美が野次馬のようにとんでいき、すぐに自分に言いにきた。
「あいが跳び箱から落ちた!」
【え???跳び箱から落ちた?どうやったら跳び箱から落ちるん?】
苦笑しながらもう一度前を見ると、山川はお尻を押さえ
「ゴメ~ン。痛った~!」
と大笑いしていた。
その様子をボーっと見ていたら 山川と目があった。
山川はニコッと笑い、"失敗しちゃった" とでも言うように肩をすくめた。
ドキッ!!
最初のコメントを投稿しよう!