81人が本棚に入れています
本棚に追加
【え?何?今?何?】
久美が
「あい大丈夫かな~?」
と言って来たので
「え?あ、あー。笑ってるんやから大丈夫やろ?6段くらいなんともない」
と心にもない事をいった。
本心としては
【笑ってるけど、ほんまに大丈夫かいな?】
と心配しながら、自分の気持ちとはうらはらな事を久美に言ってる事に複雑な気持ちだった。
それと…山川の笑顔にドキッとした気持ちがおさまらない。
ピー!!
西村先生の笛が鳴った。
「ハ~イ!集合!! 来週6段テスト!!」
「エー!!」
と跳べない人のブーイング。
「今日はちょっと早いけど終わります!体育委員後片付けよろしく!!」
と言い終わるとザワザワ言いながらみんな体育館をあとにした。
体育館で2人になり先に言葉を発したのは自分だった。
「おい。大丈夫か?」
「心配してくれてるん? さっきは"なんでこんなんで落ちるねん!?" みたいな顔してたけど?」
【え……バレてる!?】
「え!?わしはそう思ったけど…あの…く、久美が心配してたから。」
【え?なんでこんなに焦らなあかんねん!?】
「大丈夫!早く片付けよ。」
「うん。」
と山川の顔を正面から見れなかった。
最初のコメントを投稿しよう!