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道具倉庫は少しヒンヤリして、誰も居ない体育館なのに、更に静かなスペースだった。
跳び箱を数段に分け2人で持ち、山川と目が合った。
近っ!!
ドキドキする心臓の音が山川にまで聞こえそうで、何かしゃべらな…って焦ったが山川からしゃべってくれた。
「かず?次の体育水曜日やんな?」
「え? う うん。」
「水曜日、先生に聞きに行って、かずに言うわ。2人バラバラに聞きに行っても時間無駄やし。」
「分かった。頼むわ。」
と体育館をあとにした。
1組に入るとほとんどの女子が着替えていた。
その中で着替えが終わると、久美が
「かず、今日お弁当わすれたやろ?パン買いに行ってきたるわ~」
と話しかけてきた。
「あ~助かる~人混み嫌いやし。じゃあ、パン3つとおにぎり2つお願いします。」
と久美にお金を渡すと、久美は
「ハイハイ!食べ過ぎ!」
と言ってまだ一時間目の終了のチャイムが鳴らない間に売店に向かった。
制服に着替え終わった時に一時間目終了のチャイムがなった。
男子がゾロゾロと帰って来て2組に入り着替えているので、2組の女子は廊下に出たり1組の中でおしゃべりしたりしていた。
自分は朝が早かったので机に座り少しでも寝ようとうつぶせになっていた。
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