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『若!!!待ってくださいって わ~か!!!』
暑さが増してきた初夏の午後、澤木組構成員の 畝崎 賢 が必死に走りながら、前を歩く男を呼び止めるが…
『若 若言うなやウザい!!腹減っとんじゃ!!んなもん待ってられっか!!』
同い年ながら 若 と呼ばれている澤木組五代目 澤木 柊弥 が、立ち止まる事なく、歩きながら怒鳴れば…
『そんな~俺スパゲティー食いたいっすよ;;』
『え~な…』
賢の一言で、ピタッと一瞬止まって、また歩きはじめ…
『っしゃ!!こないだ出来た所いくぞ(笑)』
それから20分程スタスタ歩き続けて、たどり着いたのは…
【キッチン華風】
『ここやココっ!!(笑)』
笑顔で賢の方を向くが、賢はまだまだ後ろで…
『若って呼んだらドツクかんなぁ(笑)』
柊弥はボソッと一言残して、必死に歩く賢を置きざりに中へ入って行くと…
『『いらっしゃいませ』』
ウエイトレスが柊弥の側へ駆け寄るが、柊弥は店内を見渡して…
『煙草吸える?』
『はい 大丈夫ですよ!!お連れ様お待ちになられますか?』
『ん?ほっといてえぇよ(笑)』
『じゃぁ此方へどうぞ(笑)』
ウエイトレスはバテる賢を横目に、先ずは柊弥を席に案内すれば、バタバタ走ってきた賢も席に座って…
『わ ちゃう;;柊弥さん待っててくれても;;(疲)』『あ゙;;?何食うねん?(呆)』
柊弥は若と言いかけた賢を呆れ顔で睨み付けて…
『姉ちゃん俺ミートソースぅ(笑)』
『お前なぁ(呆)』
ため息を一つ…
『姉ちゃんはないやろ;;』
『ぇ『恥ずいわ;;ごめんやで(苦笑)』
…う~わ可愛っ//
ウエイトレスを見上げて柊弥は固まるが、ウエイトレスはクスクス笑いながら…
『大丈夫です(笑)』
『ぁカルボナーラで(笑)』
『ミートとカルボナーラですね!!少々お待ち下さい『紗弥ちゃん 看板頼むわ(叫)』
奥から店主の声が響いて…
『はぁい!!失礼します(笑)』
紗弥は店主にオーダーを通してから、ランチ終了の看板を出しに向かい…
『紗弥ちゃんやて 可愛いよなぁ//若のタイプにピッタシ(笑)』
賢がニンマリ笑って柊弥を見るが、柊弥は引き攣りながら賢を見て…
(ヤバ;;)
『後でシバく…』
…サヤなぁ?どっかで…
この日から二人は毎日 華風に通って、スッカリ常連客に…
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