Chapter1

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『若!!!待ってくださいって わ~か!!!』 暑さが増してきた初夏の午後、澤木組構成員の 畝崎 賢 が必死に走りながら、前を歩く男を呼び止めるが… 『若 若言うなやウザい!!腹減っとんじゃ!!んなもん待ってられっか!!』 同い年ながら 若 と呼ばれている澤木組五代目 澤木 柊弥 が、立ち止まる事なく、歩きながら怒鳴れば… 『そんな~俺スパゲティー食いたいっすよ;;』 『え~な…』 賢の一言で、ピタッと一瞬止まって、また歩きはじめ… 『っしゃ!!こないだ出来た所いくぞ(笑)』 それから20分程スタスタ歩き続けて、たどり着いたのは… 【キッチン華風】 『ここやココっ!!(笑)』 笑顔で賢の方を向くが、賢はまだまだ後ろで… 『若って呼んだらドツクかんなぁ(笑)』 柊弥はボソッと一言残して、必死に歩く賢を置きざりに中へ入って行くと… 『『いらっしゃいませ』』 ウエイトレスが柊弥の側へ駆け寄るが、柊弥は店内を見渡して… 『煙草吸える?』 『はい 大丈夫ですよ!!お連れ様お待ちになられますか?』 『ん?ほっといてえぇよ(笑)』 『じゃぁ此方へどうぞ(笑)』 ウエイトレスはバテる賢を横目に、先ずは柊弥を席に案内すれば、バタバタ走ってきた賢も席に座って… 『わ ちゃう;;柊弥さん待っててくれても;;(疲)』『あ゙;;?何食うねん?(呆)』 柊弥は若と言いかけた賢を呆れ顔で睨み付けて… 『姉ちゃん俺ミートソースぅ(笑)』 『お前なぁ(呆)』 ため息を一つ… 『姉ちゃんはないやろ;;』 『ぇ『恥ずいわ;;ごめんやで(苦笑)』 …う~わ可愛っ// ウエイトレスを見上げて柊弥は固まるが、ウエイトレスはクスクス笑いながら… 『大丈夫です(笑)』 『ぁカルボナーラで(笑)』 『ミートとカルボナーラですね!!少々お待ち下さい『紗弥ちゃん 看板頼むわ(叫)』 奥から店主の声が響いて… 『はぁい!!失礼します(笑)』 紗弥は店主にオーダーを通してから、ランチ終了の看板を出しに向かい… 『紗弥ちゃんやて 可愛いよなぁ//若のタイプにピッタシ(笑)』 賢がニンマリ笑って柊弥を見るが、柊弥は引き攣りながら賢を見て… (ヤバ;;) 『後でシバく…』 …サヤなぁ?どっかで… この日から二人は毎日 華風に通って、スッカリ常連客に…
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