第一章

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「ただいまっと」 いつも誰もいないのに言うのは、何でやろって不思議に思いながら、下駄箱に鍵を放り投げると1Kの小さい部屋に入り込む。 寂しい一人暮らしをしているからか、一人暮らしが寂しいからか‥‥‥‥どっちも一緒か。 明日も朝からバイトやし、さっさ寝るかな。風呂は明日やな。 部屋のド真ん中に万年床の布団に入り込む。 「ん??」 連絡の来ない寂しいケータイに今日は珍しく着信を知らせるランプが光っていた。 着信12件 着信メール4件 「誰からやねん」 文句を言いながらも、まずはメールを確認する。 ―――――――――― from オカン Sb (non title) ―――――――――― 連絡よこせ     end ――――――――――
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