第二章

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母親から電話があった翌日、竜之介は真剣な眼差しで前を見据えていた。 「よし、こい!!そうや、北○剛掌波キタァ!!。HYPER BONUSゲットぉ!!確変19回目ぇ!!」 そう、パチンコと。 昨日の夜、アラームを7時に合わせたのは、地元のパチンコ屋が開店する時間に帰って来れる様にするためであった。 竜之介の座る椅子の後ろには横三列縦五段に積み上げられたドル箱と『189 別積』と書かれたプレートがあった。 「確変で19回か、この台は終わりかな」 竜之介が呟くとBONUSが終了、ケン○ロウもバトルに負け、無想モードに突入、時短も40になると終了、通常モードに戻った。 コールボタンを押して店員を呼ぶと、手で×を作る。 「台変更ですか!?」 パチンコの音に負けない様に竜之介の耳元で大声で話す。 「イヤ、換金で」 首を振り、店員と同じ様に話す。
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