第二章

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店員は頷くとマイクで他の店員を呼び、ドル箱を計算機まで運んで行く。 竜之介も飲みかけの缶コーヒーを飲み干し、サイフとケータイをポケットにしまい、違うポケットからタバコを取り出し、火を着けると店員の後に続く。 プレートを見た他の店員が通路に置いてあったドル箱も運んでくる。 最初に呼んだ店員はせっせと計算機にドル箱の中の玉を入れていった。 計算機の横には空になったドル箱が積み上げられていく。 その度に計算機の表示される数字が上がっていった。 『カランカラン』 最後の玉が計算機に飲まれ、最終的に表示された数字は32581個、積み上げられたドル箱は38箱になっていた。 「む??詰め方が甘かったか??」 ドル箱の数に対して玉数が少ない事に疑問を抱いたが、店員からサインを書いたレシートを貰うと礼を言い、意気揚々とカウンターに向かう。
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