第二章

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カウンターの店員にレシートを渡す。 「あっ!!お姉さん、小の全部と中と大の半分、お菓子に替えて」 景品を数えていた店員は手を止めて、怪訝そうな顔をしたが竜之介はよろしくと言って笑顔になった。 しばらくして店員が二人でやってきた。 32581個の玉は景品の中が4個と大が7個と、お菓子がパンパンに入った大きな袋4個に変わっていた。 タバコの火を消すと景品をポケットに突っ込み、片手に2個づつお菓子の入った袋を抱えてパチンコ屋を出て行った。 パチンコ屋の入り口の直ぐ隣に景品交換所があり、片手の袋を台に置くとポケットから景品を出す。 人の手が伸びてきて景品を掴むと中に持って行き、直ぐにお金が出て来た。 「37000円になります」 「あざす」 竜之介はお金を貰い、礼を言うと無造作にポケットに突っ込む。
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