ザ・タイツマン

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日曜日だ! 毎日の仕事の中に光輝く 砂漠のオアシス日曜日、 日曜日もお仕事の方にはすまないが 大抵の仕事人にとって日曜日は 自由気ままに過ごせる1日だった。 季節は春、一年で最も過ごしやすい 季節の一つと言う事もあり 駅前の商店街にも沢山の人で賑わっていた。 俺もそんな陽気に誘われ出歩く一人 特に目的も無くブラブラして それなりに気が済んだら帰ろうかと 思っていたところに…。 「そこの君、ちょっと良いかな?」 呼び掛けられたのが自分だと 咄嗟にはわからなかった 何度か同じ呼び掛けを受け肩を 叩かれたところでようやく 君=俺だと理解する。 どうせアンケートか客引きだろう そんな事を考えながら振り向いた俺は 視界に映った物体を見て固まった。 「そこの君、私と共に世界を救いたまえ! 」 このセリフだけなら単に危ない 宗教か何かだと思って 相手にしなければ良いだけだ だが奴は違った目の前に居たのは…。 全身をピッチピチの赤タイツに フルフェイスのヘルメットを被った 不審者だった。
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