ザ・タイツマン

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とりあえず変人を 引き剥がしてくれた事に礼を言い お巡りさんの質問に答えた後 俺も家に帰る事にした。 予想外に濃い人間と遭遇して 気疲れしたのだろう 外を歩き回る気力を削がれてしまい 特に予定も無かったので 帰って寝る事にしたのだ。 真っ昼間から惰眠を貪るなんて 普段はやらないがたまには良いだろう、 時間を無駄に使うのもある意味 贅沢な休日と呼べるかも知れない。 とりあえず変人と俺の出会いは こんな感じだった 今日が単なる始まりに過ぎないとは、 これ以上無いほど濃い昼日中より 更に濃密な時間が待っているとは この時の俺は予想すらしていなかった。
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