魔法石物語

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 広大な宇宙の海にポツリと浮かぶ、その小さな惑星には、なんのヘンテツも無い人々が暮らしていた。  今のぼくらと同じように科学を使って繁栄を続ける、どこの銀河にもあるごくふつうの惑星。  でも、それはあくまでも表向きの姿。  ……実はアルフェニアには魔法という力があった。  科学なんかじゃ観測できない、大いなる星の力がアルフェニアのどんな場所からでもふき出していて、魔法を使う人々は、アルフェニアが与える大地の結晶、「魔法石」を使って、星の聖なる力を具現化する。  魔法石を使う彼らは、アルフェニアに選ばれた勇気ある人達で、悪しき心を持った人々がこの聖なる力を悪用しないよう、科学から見えないところに、魔法だけの街をあちこちに作って、長きに渡りその魔法を守ってきた。    ……だけど、悪しき心を持った人間は、科学の側だけにいるワケではなかった。
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