契約

19/22
前へ
/210ページ
次へ
『…そうです。あの人は、誰も自分に逆らわないのを知っています。もちろん、学校では優等生の仮面を被ってますし、言ったところで誰も信じないでしょう。 私も初めはその仮面しか見てなかった。 彼に告白されたときは素直に嬉しかった。でも』 そこまで言うとみちるはその瞳から大粒の涙をこぼした。 『つきあいだしてすぐ、私は仮面を外したあの人を見ることになりました。 最初は、手はあげなかったんですけど、だんだんエスカレートして…』 『みちるさま…』
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加