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私はもともと人付き合いが得意な方ではない。積極的に話す方でもなかったし、休み時間は本を読んで過ごしていた。そんな私とクラスメイト達の架け橋になってくれたのが俊太だった。
私は最初、俊太の事を「ただのうるさいクラスメイト」程度にしか認識していなかった。背景その一ぐらいの認識だったのだ。きちんと「小川 俊太」という個人として認識したのは、最初の図書委員会が終わってから。
お調子者でエセ関西弁(面白がってやっていたらいつの間にか定着したんだとか)を使う俊太は、意外と本を読んでいた。てっきり雑誌とかぐらいしか読んでいないと思っていたのに。
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