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「雪降らへんかなー」
「この間雨降ったばかりだから難しいと思うよ」
「そかなー。こんだけ冷えてるんやからちょっとぐらい……」
「馬鹿、窓開けんな!」
窓を開けようとした俊太にすかさず突っ込みが入る。彼は「ごめんごめんー」と言って窓の鍵から手を離した。
「そいやもうすぐバレンタインやなー」
「……そういえばそうだね」
教室にかかっているどこかのアニメキャラのカレンダー(驚くべきことに生徒会長をしているクラスメイトが持ち込んだ)を見れば、もう来週にバレンタインがきていた。
コンビニなどでは一か月ぐらい前からバレンタインを推しているため、どうにもズレが出来る。ようやくか、という気持ちもあるし、まだだったのか、とも感じた。
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