4:Philanthropy
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佳織はそう言った。体中から力がしゅうっと抜けていったのが真理にはわかった。 「そう?じゃあ」 佳織の舌先に擦りつけていたウサギの形のリンゴを、真理はかしゅっと音を立てて齧る。 ぱぁっとリンゴの香りが弾ける。
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