4:Philanthropy
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話し終わると真理は、またかしゅっと小気味よい音を立ててリンゴを齧った。佳織は、掛け布団の下から腕を出すと真理に差し出す。真理はそっと佳織の唇に、唇を重ねた。充分に咀嚼したリンゴの味と香りだけを、佳織に味わわせるために。 そして、佳織の望みを叶えるために真理はその手を布団の下に潜り込ませた。
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