5:Other side of the smile
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小さく会釈した。 二人掛けの席に有希都と座る。 早く扉を閉めて発車して欲しいと思った。 望み通りバスが走り出すと桜井莉那はもう一度、深くため息を吐いた。 携帯電話を出す。それが意味のある行為だとは思えなくても、何かしないではいられなかった。
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