5:Other side of the smile

73/76
前へ
/324ページ
次へ
しばらくすると「発車します。おつかまりください」のアナウンスと同時にゆるゆるとバスは走り出した。 交差点を右折する。加速して次の停留所を目指すバスの振動を感じながら、少しずつ落ち着いていく自分を頼もしく思った。 あのおばあさんは、おかしな人だった。
/324ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加