12:Will meet again someday

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固めの ウエハース的なもの に ホワイトチョコ的なもの が サンドされている。 さくぽり で 甘いな。うん。うまい。 もう一口 お茶を飲み 湯呑を置く のを荒口に 見つめられている ような気がした。 「なに?」 がっ と いきなり後ろから抱き締められた。 びょん と 跳ね上がる心臓。 驚きで 口が 開かない。 息を 呑んだ。 「…あるぞ?泣かしてもいい…思ったら」 「…あ、え?」 「お前の泣き顔 見る勇気がなかった だけ」 「…あ あらぐち…?」 「その声のもっとやらしいやつ 聴きたい」 耳元で囁かれて 息が止まった。 怖いような 期待するような あれ みたい。 ほら? お化け屋敷を歩く みたいな 感じ? 荒口は 背中からアタシを抱き  うなじに顔を埋め その手は  今 アタシの丸みを そっとそっと確かめる。 「やわらかい…」 うまいな。ばかやろー つか 声 出さないように する。 けど 息が 少しだけ荒ぐ。 もう片方の手が 下に滑る。 膝が崩れそうになる のを ぐっと堪(こら)える。 自分 を 抑(おさ)える。 うん? マジで うまいな荒口のやつ。 目つぶっちゃえば やれるかも? このまま 持ってかれそうかも? 「あらぐ…ち」 「ん?」 優しく甘い声は 荒口じゃないみたいだ。 今まで “荒口” だった くせに “男” になる って? いらねーし。あぶねーし。 やったら終わりそうだし。 終わる?何が?「…はっ!」
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