57人が本棚に入れています
本棚に追加
/324ページ
ビールを飲み干して
すべての窓を開けた。
ひんやりとした夜の空気が部屋に忍び込む。
手紙を
読み返す。
『亜紀様
突然のことでとても驚いて、傷ついて、苦しい思いをしているだろうと思うと、本当に申し訳なく、あなたにあわせる顔もありません。
ごめんなさい。
許してもらえるとは思っていないけれど、これだけはお知らせしようと思いました。
俊春さんは、亡くなりました。
あの時、余命3ヶ月と宣言されていたの。
もう時間がない自分だから、思うように生きたいと彼は言っていました。』
ばかね。
最初のコメントを投稿しよう!