2:Let it loose

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そこまで読むと 亜紀はくしゃりと手紙を握り潰した。 読んでどうなるの? もういいって決めたのは 私。 ガスコンロの上に丸めた手紙を乗せると 亜紀はかちりと火をつけた。 めらめらと火に焼かれて黒焦げの灰になっていく言葉 その思い 過ぎ去った出来事。 いつまでも囚われていたって 仕方ない。 「さよなら」 焦げた匂いを嗅ぎながら 亜紀はそっと手を合わせた。 選ばれなかったのは私で。 選ばれたのはミクだった。
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