3:Accomplice

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いま…… わ、視界が端から黒くなる… ……せ、さん? 遠くの方で声が聞こえてる。 返事をしたいのに、石になったみたいに動けない。 るせさん? ああ、ほら。 また……。 頭が冷たい。 ん?他にも冷たいところがある? どこ? 頭よりも下の……どこ? 「古瀬さん、大丈夫ですか?」 重たいまぶたを少しだけ開けた。 心配そうな顔の新倉さんがいる。 私、どうしたのかな? 「のぼせたようですね。睡眠不足のせいですね、きっと」 重いまぶたは自然と降りてきて、私の視界を閉ざす。 おでこが軽くなった。 私の額から何かを取り、どこかに行った新倉さんは、すぐに戻ってくると冷たいものをまたおでこに乗せてくれた。 「大丈夫ですよ?少し休めば」 新倉さんの手が私の首筋に置かれた。 どきっとする。 「……ん?」の声の後、少し力が加えられ押さえられた。 「……うん。心拍も問題ないから」 その手は無表情のまますっと離れた。 だんだんとはっきりしてきた。 状況が理解できる。 お風呂でのぼせた私を新倉さんが介抱してくれたんだ。 お風呂上がりをどうするかなんて、あれこれ考えていたのに。 ぜんぶ無駄で、全部すっ飛ばして。
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