3:Accomplice

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「……言いませんから」 「何を、ですか?」 「だから……やだって、言いませんから」 「わかってますか?それの意味が」 「……わかって……ます」 「じゃあ、最後の確認ですが……先に進んでいいですか?……最後まで」 じっと見つめられている。 泣いた顔なのに。 不思議と気恥ずかしさは感じなかった。 私は新倉さんの瞳の奥にある、初めて見る輝きに魅せられていた。 この人となら…… 軽々と、想像してたよりも自然に、飛び越えられる。 「……はい」 新倉さんは穏やかに笑い、瞬きで頷いた。 「じゃあ……」 そう言って、くるりと私の体を反転させ、背中からぎゅっと抱き締める。 「もう、聞きません。……途中でやめたりしないですよ?」 耳元に響く吐息がくすぐったい。 その手は優しく私の肌を滑る。
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