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黙って深く頷けば、新倉さんの腕に力が込められた。
「このまま、あなたを胸の奥にしまって、閉じ込めてしまいたい」
「ふふ」
「……なんで、笑ったんですか?」
「だって、そんなこと言うなんて」
ぐいと顎を持ち上げられた。
「素直じゃないですよね?いつも古瀬さんは。それに頑固なところ」
「そう……かな」
新倉さんの目が厳しく光る。
そしてきっぱりと言い切る。
「そうです」
その言葉の後、じっと見据えられた。
なんとなく視線をどこに向けていいかわからずに、私の目はうろうろしている。
「さっきも言いましたよね?しっかりし過ぎるのも考えものだって」
視界いっぱいに新倉さんの顔。
「でも、こうすればわかります」
深いキスの後の余裕の笑み。
「その目で、私を見てくださいね」
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