その男、女王様につき

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うん、朝日が眩しいけど、天気も良いし、いい朝だ… なんて思っていた十数分前… まさかこんな自体になろうとは。 男「好きです」 あ~朝から元気だね。でも俺にとっては迷惑この上ないわけで。 遼「ねぇ、誰に向かってそんな身の程知らずな事言ってるの?」 相手の目が見開かれるのがわかる 勝手に俺の人物像を作り上げ、勝手に幻滅していく。 そう………いつもの事。 男「誰に向かってって…隻王院さんにきまっているじゃないですか…?」 …………………………………はい? いやいやそういうことではなくてだね…… あぁ頭痛い… 背丈は俺と変わらないくらい(170くらいかな) 癖のあるショートヘアに同色の瞳。 人のよさの滲みでた顔は十人並み。 はっきり言えばタイプじゃない。 遼「あのさ、悪いけど俺あんた知らないし」 男「あ、すみません。俺、三瀬河 渉(ミツセガワ ワタル)です」 いや名前、聞いてないし。 なんなんだよ、いったい 遼「そうじゃなくて、あんたなんか知らないイコール興味ないってこと。わかった…?」 渉「あぁ、そういう意味ですか」 あっさり納得しやがった。 なんなんだ? 渉「ですが俺は貴方に興味があるんですよね」 遼「しつこいぞ」 渉「必死ですからね」 そう告げる相手の顔は満面の笑み 遼「嘘付け…」 俺がそう言うのは自然の通りだと思う。
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