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部屋の中は薄暗く、甘い香りが漂っていた。
ヴァンパイアは夜目が効く。
部屋の中が薄暗くても、鏡台の前で座るスフィアの姿をハッキリと見る事が出来た。
「随分と誘う格好だな」
デュランは舌なめずりしながら、スフィアに近付いた。
そして、スフィアの体に巻き付かれているタオルを強く握る。
「何をするつもりだ?」
スフィアはデュランを睨んだ。
「知れた事だ。お前は俺の女になる。今からお前に何をしようと、誰も何も言うまい」
デュランはそう言うと、強く握ったタオルを引っ張った。
その勢いでガタッと椅子が倒れる音がする。
スフィアもバランスを崩し、デュランにもたれかけるように立ち上がった。
「貴様っ!?」
スフィアは殺気を放ち始める。
そんなスフィアを気にする事なく、タオルを引き剥がした。
「やはり、いい女じゃないか」
形の良い胸が露わになり、ピンク色の乳首がツンっと立っている。
「貴様は死にたいらしいな」
スフィアはデュランの手首を掴み、そのまま上に持ち上げた。
「その程度の力では、伯爵である俺に何も出来んぞ」
張りのあるスフィアの胸に視線を移し、デュランは怪しい笑みをこぼした。
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