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「銀弾か……」
デュランの表情に一瞬の陰りが見えた。
スフィアはそんなデュランに構う事なく銃口を突き付けた。
「お前が生きている事が掟に背いていると知れ」
「バカが……。伯爵の命令は絶対だ。その命令に背いたのだぞ?」
デュランはスフィアを睨み付けながら立ち上がろうとした。
「誰が動いていいと言った?」
銃を持つ腕に力が入るスフィア。
そのスフィアに構う事なく、デュランは立ち上がった。
「動くなと言ったのが聞こえなかったか?」
「ヴァンパイアの戦士が聞いて呆れる」
デュランは、右手でスフィアの銃を弾いた。
それは正に一瞬の事で、スフィアは反応する事が出来なかった。
「貴様っ!?」
スフィアの一瞬の隙。
その隙をデュランは見逃さない。
スフィアの腕を取り、そのままベッドに押し倒す。
「お前は実に美しい。そのお前の体をいたぶり、二度と逆らえなくしてやる」
真っ白なスフィアの裸体を舐めるように見つめながら、奪い取ったタオルで両腕を固定する。
「悔しいか?俺は最高の気分だがな」
デュランはそう言いながら甲高い声で笑った。
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