第一章

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「銀弾か……」 デュランの表情に一瞬の陰りが見えた。 スフィアはそんなデュランに構う事なく銃口を突き付けた。 「お前が生きている事が掟に背いていると知れ」 「バカが……。伯爵の命令は絶対だ。その命令に背いたのだぞ?」 デュランはスフィアを睨み付けながら立ち上がろうとした。 「誰が動いていいと言った?」 銃を持つ腕に力が入るスフィア。 そのスフィアに構う事なく、デュランは立ち上がった。 「動くなと言ったのが聞こえなかったか?」 「ヴァンパイアの戦士が聞いて呆れる」 デュランは、右手でスフィアの銃を弾いた。 それは正に一瞬の事で、スフィアは反応する事が出来なかった。 「貴様っ!?」 スフィアの一瞬の隙。 その隙をデュランは見逃さない。 スフィアの腕を取り、そのままベッドに押し倒す。 「お前は実に美しい。そのお前の体をいたぶり、二度と逆らえなくしてやる」 真っ白なスフィアの裸体を舐めるように見つめながら、奪い取ったタオルで両腕を固定する。 「悔しいか?俺は最高の気分だがな」 デュランはそう言いながら甲高い声で笑った。
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