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「誰かいますよ」 コウの厳しい声に 各々が構え直す 『くく、酷いなぁ…』 舞い上がる爆煙の中から聞こえた若い男の声に、スゥと背筋が冷えた 「コウっ、下がって!」 ショウがコウの腕を引いた瞬間 コウの目の前で音をたてて何かが凍った 『あれ?止められちゃった~』 正体不明の声が ジュンによって凍らされた弾丸を見て、おかしそうに笑う 「誰だお前…」 『ん?僕?僕はねぇ…』 「人形遣い」 声を遮ってコウが低く答えた 『あ、僕たちを知ってるんだね』 だんだんと爆煙が晴れて 部屋の中で動く何かが見えた 「コウ、なんだよ人形遣いって」 「禁魔法、人形遣い 死体を操って動かす趣味の悪い古代魔法です」 「は、死体?!」 、
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