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「うゎー……」 煙が晴れて見えたのは カタカタと奇妙な動きでうごめいている、20ほどの骸骨だった 『悪趣味だなんて酷いなぁ 生身を使ってるワケじゃないんだから』 「お前誰だよ!?姿を見せろ!」 いきり立つジュンを横目に コウが「無駄ですよ」と息をついた 「人形遣いは遠隔系の魔法だから 本体は別の、安全な所にいるはずです」 『さっすが、勉強熱心なコウ様 博識なんだね!』 ふざけているのか これが普通なのか バカにしたような喋り方が ジュンの苛々を募らせていく 「てめぇ…」 「待ってジュンくん …、ねぇ、この部屋には結界が張ってあったはずなんだけど?」 『うふふ、流石だよね、あの結界魔法。オリジナルでしょ?破るのが一苦労だったよ』 コウは舌打ちをして うごめく骸骨たちを見やった 、
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