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『滅びの唄は1000年経った今なお、王城の地下に封印されているそうです』
ゆっくりと絵本を閉じた乳母は
2人の子供の頭をそっと撫でた
『ねぇ、それってほんとのはなし?』
『どうでしょう?
でも、大昔にこの世界が滅びかけたのは事実だそうですよ』
『そのわかものって、ぼくたちのごせんぞさま?』
『そうかもしれませんね
この火の国を築いた人ですから、お2人と血の繋がりがあっても不思議じゃありません』
『ふーん』
『さぁ、そろそろ夕食の時間ですよ
準備いたしましょう』
『はぁい
いこ、アオ』
『あ、まってよ、コウ!』
元気に駆け出した2人を見て
乳母はいとおしそうに微笑んだ
、
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