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城を出て馬を駆ること15分
王都の北の外れにある湖の辺りに
マダムはひっそりと暮らしている
「マダムー!来たよ!」
ノックをして返事も待たずに
アオが玄関の扉を開けた
「まぁ、アオ様、ようこそおいでくださいました。コウ様も、お変わりないようで」
「ばあや!久しぶり」
驚いた素振りも見せず出迎えてくれたのは、優しそうな笑みを浮かべた老婦だった
アオとコウの乳母だったが
2人の成人を機に引退し、今はマダムの世話をしながら暮らしているのだと、コウがショウに説明する
「久しぶりですね、お元気ですか?」
「ええ、お陰さまで、元気でございますよ。
さぁこちらへ、沙羅様がお2人を待っております。ショウ様と紫毅様も、ご一緒に」
ばあやに案内されて
家の奥へと進むと、
白を基調とした品の良い部屋に着いた
、
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