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「アオ様、コウ様、ようこそおいでくださいました。お出迎え出来ぬ非礼をお許しくださいまし」
部屋の奥の椅子に座って深々と頭を下げるのは、
30を少し過ぎた頃の凛とした面差しの女性だった
薄い水色の衣装をまとって
腰まで届く漆黒の髪を簪1つで器用に纏めている
「気にすんなって」
アオがふわりと笑うと
頭を上げたマダムもにっこりと微笑んだ
目尻が下がって
優しげな印象が強くなる
「そちらのお方は、はじめましてですね。わたくし、王宮占い師の沙羅と申します。少々足を病んでおりまして、歩くことができませんの。座ったままで、申し訳ございません」
ショウを見たマダムが
目元を和ませた
「あ、いえ、はじめまして」
「俺の隷獣のショウだよ」
「火の国の三神の御一人、サラマンダー様でございますね」
"三神"という言葉に
ショウが目を丸くした
、
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