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「ショウは?」 「へ?」 突然振り返ったアオに ショウは間の抜けた声をあげた 「ショウは、俺達がショウの過去を知ってもいいのか?」 「うん、全然いいよ」 「やはりアオ様はお優しい方…。わたくし、あなた様が主であるということを、この上なく誇りに思いますわ」 「あはは、マダムはいつも大げさだって」 マダムの言葉には嘘がない 媚びへつらったり、機嫌をとろうとしているわけではないので、アオはいつも素直に聞くことができた 「さて、続きを話しましょう。裏の歴史とは、この国のすべてでございます」 「すべて…」 「はい。この国の起こりから、わたくしはすべて知っております」 「ロストテクノロジーも?」 コウの声に、微かに動揺がみられた それを感じ取ったのか、マダムは残念そうに首を振った 「わたくは、中立の者。王家と世界の繋ぎ手でございます故、お教えできぬことが多くあります」 「ロストテクノロジーについては、言えないことなの?」 「知りすぎることは、その身を滅ぼしかねません。」 、
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