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「あれ…?名前…、何だっけ…?」
呆然と額に手をやるショウを見て
マダムはそっと息をついた
「ショウ様、恐らく、貴方様の記憶は消されております」
「…、…え?」
「かつて、ソラ様に仕えた三神が一人、サラマンダーを封じる時、多くの人々はショウ様の記憶も同時に封じることを提案いたしました。
貴方様が再び目覚めた時、報復を食らわぬようにと」
マダムの言葉に
反応したのはショウだけではなかった
「なんだよそれ!勝手に封印しといて、報復を恐れるだぁ?」
「ジュンの言うとおりですね。自分勝手にもほどがある」
「そんなやつ、なんでソラは側においてたんだ」
ショウより余程腹を立てている3人を見ていると、ショウは何だか怒る気も失せてしまった
「ソラ様も、抵抗できぬように一時幽閉されたようですわ」
「国の王をですかっ?!」
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