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「例え、ソラ様の側に居る資格がなかろうとも、そんなことは他人が決めることではありませんわ。 そして、記憶を封じられ、時の狭間に閉じ込められても、貴方様はソラ様を忘れることはなかった」 これほど忠実なお方の、どこに危険がありましょうか、と、マダムは目を閉じた 「ショウ様はまだ、ご自分を責めておられます。 もう、いいのですよ。 もう、ご自分を縛るのはおやめください」 マダムの言葉を聞きながら アオは立ち上がってショウを抱き締めた 「ショウ、お前は危険なんかじゃねぇ。俺が保障する。だからもう、自分を厄災だなんて思うな」 「…、……うん、うん…っ、あり、がとう…!」 緋色の瞳から流れた涙を自分の衣服の袖でぬぐいながら、アオはマダムを顧みた 「話さなきゃいけない時が、マダムには解るんだな」 マダムはまた ふわりと微笑むと ばあやがいつの間にか用意してくれていたお茶を薦めた 「どうぞ、ハーブが入っておりますの。落ち着きますから」 「ありがと、ございます…」 まだ涙を流しながら それでもショウは 屈託のない笑顔で笑った 、
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