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「それが、どうしたんですか?」 「正直、これほど漠然としか結果がつかめないのは初めてなのですが、深く深く『視た』ところ、何者かが術をかけているのではないかと…」 「それって、マダムに『視る』ことができない様に?」 「はい。しかし、わたくしも王宮占い師の意地がございますからね。わたくしが『視た』ものは二つ」 「それは?」 「一つは、その術者に関して。その術者は、特別な称号を有しております」 「特別な称号…」 特別な称号 王族のかな文字 三神の名前 コウは愕然と目を見開いた 「…そういえば、伝説の隷獣には、特別に“かな文字の名前”が与えられたって、何かで読んだ気がします…」 、
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